
1匹は街道をはずれた深い大きな池を、もう1匹は街道ぞいの水たまりを住みかにしていました。
池のカエルは、水たまりのカエルにたびたび言いました。「ねえ、きみ。こっちの方が住み心地が良いし安全だから、こっちへ引っ越さないか?」
しかし、水たまりのカエルは、ちっともその気になりません。「住みなれたところを離れるなんて、ぼくには出来ないよ」と、言うのです。
こうやっているうちに水たまりのカエルは、ある日、通りかかった車にひかれて死んでしまいました。
人間も同じ事です。
自分の仕事がつまらないと思いながら、新しいところへ行く勇気のない人は、結局損をするのです。
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