
杉:「お願いです、静さん!無理は承知の上です。バカなことしているっていうのはわかっています。」
静「顔を上げて。私はね、物事を決めるっていうのは、海外で買い物をするのと同じだと思っているの。チャンスを逃して、買わないで日本に帰ってきてしまったら、それはもう二度と手に入らない。人間ってね、常に、あの時ああすれば良かったなと思いながら生きているんだと思うの。でもね、私は、それだけは絶対に嫌なの。後悔するかもしれないって思いながら生きていきたくはないの。私は、私らしく、自分らしく生きていきたいの。 わかってもらえるかな。」
杉:「・・・わかります。余計なこと言って、すみませんでした。」
静:「ううん。嬉しかった。ほんっとうに。 類のこと、よろしくね。」
杉:「・・・本当に、すいませんでした。」
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